英語はネイティブに学ぶな!???

「英会話をするならネイティブ講師!」こういう人たくさんいますね~。でもその考え、間違っているとは言わないものの…かなり偏っててもったいないです。英会話の先生は本当にネイティブがいいのでしょうか?今日はそんなことを考えていきます。

改めてこんにちは!Kentaです!

日本人にはネイティブ信仰みたいのがありますね。白人で英語をしゃべれればかっこいい!みたいな。まあ詳しくは書きませんが、それも日本の文化みたいなもんです。

確かに自分の話せない言語をペラペラと話していれば、彼らからしたら話してるだけなんですけどすごいなって思っちゃいますよね。自分が必死にその言語を勉強しているならなおさらです。

そこまではいいです。私も思っちゃいます笑。ポーランドにいたときも、日本語で話してたポーランド人の友だちが突然ポーランド語で話して、郵便局なんかで助けてくれちゃった日には惚れてしまいます笑。自分にはできないことができるってのは、やっぱりかっこよく見えちゃうんです。

しかし!それが英語習得となると話は違います。実はネイティブの方がいい先生だ!なんてことは全くないのです。いくつか理由を書いてみます。

 

理由その1:ネイティブだと余計に緊張して話せなくなる

まずはあまり話題にされないが最も影響しているのではないかという理由です。ネイティブだと緊張して話せなくなっちゃうんです。

これは言語習得理論で言われていることですが、緊張していると言語能力が下がってしまうんです(affective filter, 情意要因と言われています)。みなさんもよくあると思いますが、英語だけに限らず、緊張していると日本語も下手になってしまいますよね。面接をしている時を思い浮かべるといいですが、ちゃんと事前に練習していっても「なんかうまく言えなかったな~」ということがあると思います。私もたったいま大学院卒業試験を受けてきたのですが、簡単なことを話しているのに明らかにいつもより言語能力が下がりました(ちなみに合格して卒業です!イエーイ!)。

日本人、特に英語に苦手意識を持っている学習者がネイティブと話すときには、いつも面接を受けているような状態になってしまうんですね。そもそも第二言語を話している、という時点で緊張は高まります。その上相手は日本語がわかりません。自分が話しているときに単語が思い浮かばなかったり、相手が自分の知らない単語を使ったら緊張はもっと高まります。しかも日本人は間違えるのを恐れる傾向がありますから、「間違えないように!」とか思いながら話していて、そんな中で自分が間違えているのに気づいたらもう「うわ、やってしまった!」って感じになりますよね。そんなことにならないように!と心掛けるのもいいですが、それはそれで緊張します。一度いつも以上に緊張が上がってしまうともうゲームオーバーですね笑。間違え→もっと緊張→緊張のためもっと間違える→もっともっと緊張する・・・・不のスパイラルです。

先ほども少し言いましたが、この傾向は日本人に特に強いのではないかと思います。日本人は間違えを気にしすぎるということも理由の一つですが、ほかにも日本人は外国人慣れしていないということもあります。外国人と話すだけでも、始めは緊張しますよね。もしかしたら日本語で話しかけられても緊張する人も多いのではないでしょうか。あとは英語が話せるとかっこいい!と思われていることも大きいはずです。イケメンや美女と話すのは緊張しますからね笑。まず一つ目の理由はこんな感じです。

 

 

理由その2:ネイティブは英語を完璧に「話せる」が、英語について「説明できない」ことが多い。

みなさん自身(日本語ネイティブ)についてちょっと考えてみてください。質問です。「『は』と『が』の違いについて教えてください」。答えられますか?答えられませんね笑。「いやいや自分の説明なら例外なく説明できる!」って人もいるかもしれませんが、恐らくその説明にも穴があります。本当に説明できる人はすばらしいですが、「考えたこともない」または「考えたくない」という人もいますよね笑。なのでネイティブってあんまり自分の言語について知らないんですよ。

「いやいや、もちろんネイティブに知らない人は多くいても、英語の先生なら知ってる!」という意見もあります。しかしそれも多くの場合間違ってます。これは私の感覚でしかありませんが、特に英語のネイティブ講師でわかっていない人は多いと思います。それは英語ネイティブは世界中に講師としての需要があるからです。特に「コミュニケーション」に光が当たっている現在、細かいことがわからなくても講師が務まってしまうんですね。実際に私が知っているネイティブ講師も文法などについてちゃんと説明できない人はたくさんいます。大学で行われている英会話の授業で発音記号すら知らない人もいました苦笑。

「けど、私の先生はちゃんと説明してくれてる!」という人もいるかもしれません。そんな先生でもまだ完全には信じることはできません。その理由は「自分の説明が正しいと信じているだけ」とか「わからないと言いたくないから自分のフィーリングを言っているだけ」の可能性もあるからです。正直これは最悪なパターンですね。一度学んでしまうとそれはなかなか抜けないものです。私のように記憶力がなくてすぐ忘れちゃえばまあ問題ありませんが、一生懸命勉強して間違えていることを覚えちゃった人にとっては悪夢です。実際にそのような講師をたくさん見てきました。正直全く見当違いの説明をしている人もいるんですよね。

しかもネイティブに自信もって説明されると「それが正しいんだ!」と思ってしまいますよね。もう最悪です。英会話を教えているときにあった話ですが、"Between you and me"ではなくて"Between you and I”と言いなさい、とネイティブに言われた人がいました。その後正しくは"between you and me"なんですよ、と私が言っても普通はネイティブの言っていることを信じますよね笑。実際、厳密的には私が言っていることが間違いなく正解なのですが、残念ながら「この健太とかいう先生、なんかおかしいこと言ってる。」と思われてお終いでした笑。

なんでそうなるの?っていうと、「ネイティブのほとんどは自分の言語の細かいこと勉強しても面白くない」からです。みなさんは「は」と「が」の違いについて勉強したいですか?恐らくほとんどの人が「別に。。。」という感じだと思います笑。英語ネイティブもそうなんですね。しかも勉強しなくてもそれなりに講師としての仕事はある。高校とかでTAをやってる先生なんてほとんどが普通の専門知識がなにもないただのネイティブ大学生(時々ノンネイティブ)です。日本語の先生になりたかったら日本語教師養成講座など取らなければなりませんが、英語ネイティブ講師はそんなことありません。理由はそんなところだと思います。

もちろん、全ての講師が英語の説明ができないわけではなく、ネイティブでもしっかりと説明ができる先生はたくさんいます。しかしそんな先生は少数です。そんな先生に出会えたら超ラッキーです!ネイティブでちゃんと説明できる先生は本当に最高で、いくら私に知識があったとしても到底敵いません。説明しながらどんどん例も出せますからね。私の英語は第二言語ですから、知っている例は出せても、自分が勝手に作った例だといくら理論と一致していても間違っていることがあります。

なので、「ちゃんと説明ができるネイティブ」は最高ですが、「自分流の説明をしちゃうネイティブ」なんかに学ぶよりは「それなりに英語を話せる日本人講師」の方がいいということもあるんですね。

 

理由その3:ネイティブ講師は日本語を話せない場合が多い

これはもう誰の目にも明らかだと思いますが、日本にいるネイティブ講師のほとんどが日本語を話せません。少しは話せる人はたくさんいると思いますが、英語の文法を日本語で説明できるような人は相当少ないんじゃないでしょうか。

講師が日本語ができないと困ることはたくさんありますね。簡単な例を出すと「〇〇って英語でなんていうんですか?」という簡単な質問ができません。例えば「扇風機って英語でなんて言うんですか?」という質問をしたいときに、日本語が使えなかったらどうでしょう?実物や写真があれば指させばいいですが、なかったらどうしますか?英語で扇風機を説明するしかありませんね。上級者なら大丈夫だと思いますが、初心者は「扇風機」を日本語で説明できますか?できませんよね。もし苦労してfanですよ、という答えをネイティブから引き出せても、「あれ、fanって団扇じゃなかった?あれ、野球のファンとかの意味もあった?あれれ、『ファン』って楽しいって意味じゃなかったっけ?」とか思い始めたら大変ですよね。こんなのを初級者がネイティブから聞くにはかなりの時間がかかると思います。日本語だったら20秒もあれば全て聞くことができますよね。

あとは文法を説明するのも日本語が話せないと難しいですよね。仮定法なんか英語で説明されちゃったら初めて学ぶ人は「何言ってるか全然わからん!」って状態になると思います。日本語で説明されたって難しいですよね。

 

まとめ

こんな感じで、実はネイティブの講師がいつも最高ってわけじゃないんです。タイトルには「英語はネイティブに学ぶな!」とか書きましたが、そこまでは思ってません笑。あまりにネイティブがいい!って言われることが多いんでちょっと大げさに言ってみただけです笑。

最高なのは、ネイティブ英語話者で文法を説明できるくらい日本語を話し、しかも知識も豊富な(日本人の顔をしている)人だと思います。最後のところは()にしましたが、ネイティブはネイティブでも日系アメリカ人とかだとかなり違うんじゃないかな、って私は結構本気で思ってます。

今回はネイティブのマイナス点を書いてきましたが、逆に言えば日本人の先生にもそれだけの良い点があるということです。まだはっきりと断言できるわけではありませんが、「上級者ほどネイティブ講師が合っていて、初級者は日本人講師の方がいい」と思います。上級者でしたら英語に自信があってそれなりにネイティブと話すのに慣れているはずですから緊張もそこまでしないはずです。それにどうしても日本語を使わないと説明できない、なんてことはないですよね。それに対して初級者は英語を使うだけで緊張しますし、日本語が使えないとかなり苦労して無駄に緊張し、時間も使ってしまいますよね。また、「ネイティブ講師と日本人講師を組み合わせながら学んでいく」というのがベストかと思います。初級者はまず日本人講師から学びながら時々ネイティブとの会話も経験し、上級者はネイティブ講師を中心としながら時々日本人講師から学ぶ。そんな風にしていったらネイティブ講師、日本人講師の良さを最大限に活かしていけるんじゃないでしょうか。

そんなわけで私の結論は、「ネイティブ講師も日本人講師もそれぞれいいところがあるから上手く使い分けよう!」ということです。ネイティブの講師の英会話しか受けたことがない人は、日本人の授業も一度受けてみてください。なかなか悪くありませんよ♪

 

長くなってしまいましたが以上です!ではまた♪

      2016/03/09

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