インプット・アウトプットの能力は全く比例しない!読めても話せない本当の理由

英語力といえば、大きく分けて4技能あると言われていますね。

それらの能力には相関性があるとも言われますが、ないと言っている人もいます。実際のところどうなのでしょうか?

簡単に結論を言うと、相関関係はあるが、その相関関係は複雑なシステムになっている、ということです。

なので今回は、もう少し大きく分けてインプットとアウトプットの能力の相関関係について考えていこうと思います。

・日本人の典型タイプ(インプットはできるけどアウトプットはできない)

まずよく挙げられる、日本人の典型的なタイプの、読めて聞けるけど、話すのも書くのもダメ。というタイプを考えてみましょう。

ここから簡単にわかるのは、スピーキング・ライティングと、リスニング・リーディングの能力にはそれほど相関関係はないということです。

言い換えれば、アウトプットの能力とインプットの能力には相関関係がないということです。

このような結論にたどり着く人もいますが、これは実は間違っています。もう少し注意深く考えてみましょう。

典型的な日本人の例からわかるのは、インプット能力があっても、アウトプット能力がない可能性があるということだけです

ではその逆はどうなのか?

つまり、アウトプット能力があって、インプット能力がないことなんてあり得るのか?ということです。

その答えは、現代社会ではほぼあり得ない、ということです。


・帰国子女タイプ(アウトプットは完璧でペラペラなのに、TOEICなどが低い)

けど時々いませんでしたか?帰国子女でペラペラなのに、なぜかTOEICが低かったり、インプットの能力が弱い人。

だからアウトプットができてもインプットができないことはあるんだ!

と、これはちょっと再考するべきです。

実は典型的な日本人タイプ(インプットできてアウトプットできない)と帰国子女なのにTOEICができないタイプ(アウトプットができてインプットが弱い)では、「できない」のレベルが違います。

まずは帰国子女なのにTOEICができないタイプ(アウトプットができてインプットが弱い)の人を考えてみましょう。

これらの人が、インプットの際にできない部分は、彼らがそもそも知らない単語や表現の部分です、さすがにいくらネイティブでも、知らない言葉はわかりません。

例えるなら、普通の日本人のみなさんが、量子力学の最新の論文を読んでるようなものです。そもそも量子力学ってなに?って感じですよね笑。そんな論文は聞いても読んでもわかりません。

帰国子女ではこのパターンが多いんです。

具体的に言えば、中学生レベルの言語能力で、アカデミックの論文を読もうとすると全く読めませんよね。帰国子女にはこの現象が起きる可能性が高いんです。

だいたい中学生とかで帰ってくる人は、ビジネスや大人が使う表現はなかなかわかりません。それで、中学生の時に帰ってきた帰国子女の英語レベルは、意識的に勉強しない限りはそこで止まります。

だから難しい英語はわからないんですね!

逆に、中学生レベルの英語なら、アウトプットもインプットも問題ありません。だから一般的な日本人からしたらペラペラに見えます。ただ、それ以上のビジネスやアカデミックなレベルになると、インプットもアウトプットもできなくなります。

なので実は、こういう人たちはアウトプットが強くてインプットが弱いわけではなく、レベルの低い英語は強く、レベルの高い英語に弱い、というのが本当の姿なのです。


さあ、では典型的な日本人(インプットはできて、アウトプットができない)の人はどうでしょう?

帰国子女の例と比べると全く違うのがわかりますね!

日本人は多くの場合、知っている・理解できるにも関わらず、アウトプットになると出てこないんですよね。

例えば

This is the book that I bought last night.

これくらいの英語なら高校レベルの英語を勉強した人なら理解するのは簡単でしょう。

ですが、これを間違えずにスラスラ言えますか?恐らくかなりの人が自信なくなるでしょう。

ということはやはり、インプットはできてアウトプットができないということはあり得る訳ですね。

ではアウトプットができてインプットができないことはないのか?

私は「ほとんど」ないと思っています。

実は突然脳の一部を損傷して、文字が読めなくなってしまうような病気もあります。

それに、発展途上国ではまともなら教育が受けられず、話せるのに読めないという人はたくさんいます。

しかし、日本などの先進国ではそういう例外を除き、ほとんどあり得ません。

なので結論としては、いくらインプットができたとしても、アウトプットが全くできない場合はあるが、アウトプットができる場合は、そのレベルまでのインプットはできる、ということです。

まあ語学全般的に言えますが、基本的にはインプットできる量の方がアウトプットより多いので、当たり前といえば当たり前の話しですがね!

そうすると正直、本当に英語ができるかどうかを測りたいなら、スピーキングとライティングだけ測ればそれなりにわかるってことですねー。

読むことはできて話せない、というのはありますが、話すことはできてそのレベルの読みもできない、なんてこのはありませんからね。

というわけで今回はアウトプットとインプットの関係について考えてみました!

その他にも読み書き、話し聞き取りなどは複雑な仕組みになっています。もう少し細かいことも書いていこうと思いますので、また書きます!

ではまた!

      2016/03/01

 - 言語修得・バイリンガル