英語はどこまでできれば「できる」と言えるのか?その1

「英語ができる」とは何なのでしょうか?

私はそれなりにできる方だと言われますが、私よりできる人はたくさんいます。

逆に自分はできないと言っていながら、私からすれば十分できている人もたくさんいます。

 

英語ができるとは何なのか?どのレベルを目指せばいいのか?ネイティブレベルを目指すのが正解なのか?

そんなことを今日は考えてみようと思います。

ネイティブを目指すべき?

言語学習の目標として一番簡単に思いつくのはネイティブスピーカーでしょう。

ネイティブにネイティブスピーカーだと思われるくらいの英語ができるようになったならば、間違いなくその人の英語学習ある意味成功でしょう。

そんな考え方によって、時々「ネイティブ(またはそのレベルの人)以外の先生はだめだ」と言う人もいます。

 

しかし、だからと言ってネイティブレベルを目指すことが正しいのでしょうか?

私は必ずしもそれが正しいとは思いません。

 

ネイティブを目指す間違い

  1. そのレベルを目指し、もし達成したとしてもその費用対効果に疑問
  2. ネイティブの英語だけが英語ではない

大きく分けてこの二つの理由があります。

 

費用対効果が悪い

まず、費用対効果についてです。

ときどきネイティブでもないのに、本当にうまい英語を話す人いますよね。

確かにそういう人はすごいですし、尊敬に値するのは間違いないんですが、他の人もそれを目指すべきかというと違うと思います。

そのような英語の達人は、そのレベルまで達するのに相当な努力をしているはずです。

英語が趣味で会ったり、英語を武器にして生きようと思っていたのかもしれません。

しかし、そこまでのものすごいレベルの英語を習得したところで、宝の持ち腐れになる可能性は高いです。

私は現在、いわゆるグローバルな企業で働いていて、ネイティブを含め世界中のあらゆる国の人と話したりメールしたりする機会があります。

そこで求められている英語力というのははっきりとは決まっていませんが、決してネイティブレベルの英語が求められているわけではありません。

正直、メールでも電話でもしていて英語が間違っていても全く気になりません。

ちゃんと言いたいことが伝わってきて、それがビジネスでふさわしく、明確に話せれば十分なのです。

それ以上英語がうまくなったとしても、そこまでのレベルが求められていない場合が多く、英語につぎ込んだ努力がそこまで報われない可能性もあるのです。

例えばネイティブレベルになるまで5000時間の勉強が必要で、ネイティブレベルではないが十分なレベルになるまでなら1000時間でできるとしましょう。

そうすると、ネイティブレベルになるまでの追加の4000時間勉強してもいいですが、実際その4000時間追加で勉強したところでできる仕事やコミュニケーションの質は変わらず、変わることと言ったら「英語、話せるんですね!」という言葉から、「英語、ネイティブのように本当に上手ですね~!!」になるだけかもしれません。

そこまでのレベルが欲しい人もいるかもしれませんが、別に英語は好きじゃないしビジネスで使えればそれでいい、という人にとっては、その4000時間は無駄になるでしょう。

 

 

ネイティブの英語だけが英語じゃない。

あとはこんな話もあります。

ある大学で、学生たちが激しく討論をしていました。

そこに英語のネイティブスピーカーが来たのですが、会話の内容がわかりません。

何の言葉で話しているんだろう?と彼らに聞くと、答えは「え、英語だよ?」だったそうです。

 

これが本当の話かどうかはわかりませんが、ここで言いたいのは「英語は英語ネイティブだけの言葉ではなく、世界語だ」ということです。

 

もし、様々な国の非ネイティブスピーカーが100%理解できていて、ネイティブスピーカーだけ理解できないとしましょう。

その場合、その英語がネイティブからして間違っていたり理解しづらかったりしても、それは正しくわかりやすい英語として考えられます。

 

逆にネイティブからして100%正しくても、他の国の人々にとってわかりづらいのであれば、それは正しい英語であるかもしれませんが、もはや世界語としての英語とは言えません。

 

なので現代は、ネイティブの英語を目指す必要はなく、世界の人にとってわかりやすい英語を目指すべきだ、ともいえるのです。

 

ではどのレベルを目指すべきなのでしょう?

日本人はジャパングリッシュを目指せばOK?

それはそれで違います。

(次へ続く)

      2016/03/01

 - 英語学習法, 言語修得・バイリンガル