TOEIC850~900点から全然伸びないワケ。上級者は正しい方法で勉強するだけではダメ。

先日こんな質問を受けました。

「TOEICで900取ったんですけど、目標は950点。だけどいくら勉強しても900から伸びない。どうしたらいいか?」

という悩みです。

 

実際に私も同じことに悩んでいたので、よくわかります。

今まで通り、またはそれ以上に頑張っているのになかなか伸びないんですよね。

 

実はこの状況、誰にでも起こる当たり前なことなんです!

なぜ多くの人がある程度の高得点を取ると伸びなくなってくるんでしょうか?

これは実はTOEICや英語だけでなく、他の分野でもそうなんですね。

マラソンのタイムに例えて考えていきましょう。

 

レベルの低い時はやった分だけ伸びる

まず初心者の時は、ほとんど全員が未経験です。

突然マラソン大会に出てら酷いタイム、もしくは完走できないような状況でしょう。

 

そこで1ヶ月トレーニングして、もう一度大会に出ると、恐らくかなりタイムが上がると思います。

専門家のアドバイスを受ければもっと伸びるでしょう。

はじめはフルマラソンに5時間かかっても、少しの練習でそれが4時間30分に、そして4時間に、と速くなっていきます。

 

練習したら練習した分だけ伸びる。それが初心者の状態です。

 

これは英語も同じです。

初心者が単語を1000個でも覚えて使えるようにすれば、簡単な挨拶はできますし、多少のコミュニケーションもできるでしょう。

勉強したら勉強だけ使える表現が増え、英語ができるようになる。これが初心者の特徴です。

 

 

上級者は努力の成果が出にくい

では上級者はどうでしょう?

マラソンのプロを考えてみると、フルマラソンでは2時間とかのタイムだと思いますが、その2時間を1時間59分59秒にするために毎日努力します。

1年間練習して、タイムが1分でも伸びればすごいんじゃないでしょうか(推測です)

初心者のように、新しい練習法を1ヶ月試したら30分タイムが上がる、なんてことはまずありません。

 

正しい方法で最善の努力をしてもなかなか伸びない。もしくは頑張ってもタイムが落ちてしまう。

これが上級者というものです。

 

これはそのまま英語にも当てはまります。

もっともわかりやすいのが、単語の量でしょう。

 

例えば、単語を500個しか知らない初心者が1000個の単語を覚えたなら、単純に単語力は3倍になります。

しかも基礎単語は頻出なので、例えば100語覚えたなら、その中の95個は次のテストに出たなんてこともあると思います。

 

しかし単語を10000個知っている上級者はどうでしょうか?

初心者と同じように、単語を1000個覚えるにはほぼ同じ時間が必要になるでしょう。

ここまでは同じくですね。

しかし!10000単語が11000単語になったとしても、単純に計算して1.1倍にしかなりません。

 

しかも、覚えた1000語は上級単語です。

上級単語ということは、出てくる頻度も少ないんですよね。

 

なので、覚えたからといって、覚えた単語がすぐにテストに出るようなことはありません。

100個くらい覚えたところで、TOEICのテストでその中の1つ出て来ればラッキーでしょう。

だから覚えた単語がTOEICなどのスコアに直結はしません。

 

 

最後にもう1つ付け足すと、10000単語知っているということは、忘れていく単語も多いということです。

また単純な計算ですが、初心者は1000の中から1%消えても10語です。10語なんてすぐにまた覚えればいい話です。

 

10000語の中から1%でも忘れてしまうと100語消えていくわけですね。

100語というのはそんなにすぐに覚えられる数ではありません。

もしかしたら100語覚えている間に別の100語を忘れているなんてことも考えられます。

 

勉強の方法が間違っているわけではない!

そこまでのレベルまで達することができるということは、基本的に勉強法は間違っていないはずです。

確かに上級者向けの勉強法などがあることはありますが、基本的なアプローチは間違っていないでしょう。

 

これまで書いてきたことを考えると、単純に「簡単に伸びない上級レベルに達してしまった」だけであり、勉強の方法はそこまで変えなくてもいいと思います。

 

しかし、それ以上のレベルに達したい!と思う場合は、今まで以上の努力と時間を要します。

「上級者になったんだから、上達が遅いのは当たり前」ということを頭に入れて、コツコツと頑張っていきましょう。

 

 

 

まとめ

このように、初心者は勉強した分だけテストのスコアに直結します。

しかし上級者はそもそも勉強の効率が必然的に下がってしまうだけでなく、勉強量がテストのスコアに直結しません。

 

初心者が100勉強したら100伸びるのに対し、上級者は100勉強してもスコアとして現れるのは1なんてこともあります。

 

そのため、上級者は初心者と同じ量の勉強をしていては伸びが小さいのです。

 

最後に「TOEICの点数が900から伸びない!」という悩みに戻りますと、これは上級者なら当たり前の話なんですね。

TOEICの点数を400から500に伸ばすための努力の量と、TOEIC900から910に伸ばすための努力の量はもしかしたら同じくらいなのかもしれません。

なので同じ量の努力をしていては伸び幅が小さくなってしまいます。

 

しかし努力した分、スコアに隠れたところに必ず英語力はついています!

先ほどから言っていることを逆に考えると、「今まで成功してきた勉強法をいくら続けても伸びなくなった」という人は上級者の域に達したという証拠です。

贅沢な悩みですね!

イチローが「メジャーリーグに行って世界のトッププレイヤーにはなったけど、大リーグで優勝ができないのはなぜだ…」と悩んでいるようなものです(それは言い過ぎか?笑)

 

その贅沢な悩みを味わいながら、今まで以上に努力してもっと上を目指してみてください!

 

では今回は以上です!

      2016/03/12

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